神奈川県で​建設業許可を​行政書士に​頼む費用の​相場と​業務内容

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建設業許可の取得を検討しているものの、複雑な手続きに不安を感じていませんか。神奈川県で建設業を営む事業者にとって、建設業許可は500万円以上の工事を請け負うために必要不可欠な資格です。しかし、許可申請には膨大な書類作成や要件確認が必要で、本業と並行して進めるのは容易ではありません。この記事では、神奈川県で建設業許可を取得する際に行政書士へ依頼する費用相場と具体的な業務内容、さらに無許可工事のリスクやICT活用による業務効率化まで、実務に役立つ情報を網羅的に解説します。許可取得をスムーズに進めたい経営者の方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

建設業許可申請を行政書士に依頼する費用相場

全国の調査で見る行政書士の報酬

日本行政書士会連合会の「令和7年度報酬額統計調査」(令和8年1月実施・全国の行政書士が回答・消費税込み・立替金を含まない)によると、建設業許可の新規申請(法人・知事許可)の報酬は平均151,341円で、最も多かった額は165,000円でした(回答512件)。個人の新規(知事許可)は平均132,040円(最も多い額 110,000円)、法人の新規で大臣許可(営業所が2つ以上の都道府県にある場合)は平均199,972円です。神奈川県だけの数ではなく全国の調査の数で、報酬は事務所ごとに違うため、依頼する前に見積もりで確かめてください。

行政書士費用には、書類作成代行料・要件確認・行政庁との事前相談同行・申請書提出代行などが含まれます。一方、申請手数料(知事許可:一般建設業・特定建設業それぞれ9万円・新規の場合)は別途必要で、この部分は行政書士報酬には含まれません。つまり、法人の新規(知事許可)なら、調査の平均の報酬 約15万円に手数料9万円を足した約24万円がひとつの目安になります。

業種追加・更新・届出の報酬と、上乗せが出やすい場面

同じ調査では、業種追加の申請は平均80,899円(最も多い額 88,000円)、法人の更新(知事許可)は平均82,408円(最も多い額 55,000円)、毎年の事業年度終了の届(決算変更届)は平均42,997円(最も多い額 33,000円)でした。

また、次のような場合は調べる手間が増えるため、標準の報酬に上乗せされることがあります(額は事務所ごとの見積もりで確かめます)。

  • 経営業務の管理責任者の要件確認が複雑な場合:過去の経験を証明する書類が不足している、複数の会社での経験を合算する必要があるなど、通常より調査に時間がかかる場合
  • 専任技術者(2024年12月から営業所技術者)の実務経験証明が必要な場合:資格証明だけでなく実務経験で要件を満たす場合、過去10年分の工事実績の証明を作る場合
  • 決算書類の整備が不十分な場合:財務諸表の作成や修正が必要な場合、税理士との連携費用として別途見積もり

行政書士によっては「初回相談無料」「見積もり無料」のサービスを提供している事務所もあるため、複数の事務所に相談して比較検討することをおすすめします。

行政書士が担当する建設業許可申請の業務内容

チェックリストの用紙とペン
チェックリストの用紙とペン(イメージ)

許可要件の確認と不足書類の洗い出し

建設業許可を取得するには、建設業法 第7条が定める4つの許可要件を満たし、第8条の欠格要件に当たらないことが必要です。行政書士は、まずこれらの要件を依頼者が満たしているかを詳細に確認します。

建設業許可の5要件

  • 経営業務の管理責任者がいること
  • 営業所技術者(2024年12月12日までの呼び名は専任技術者)を営業所ごとに配置できること
  • 財産的基礎または金銭的信用があること(一般建設業:500万円以上の資金調達能力)
  • 誠実性があること(不正・不誠実な行為をするおそれが明らかな者でないこと)
  • 欠格要件に該当しないこと

この要件確認は建設業許可申請で最も重要なプロセスです。特に経営業務の管理責任者については、常勤役員として5年以上の経験が必要ですが、この経験を証明する書類(登記簿謄本・確定申告書・社会保険の記録など)が不足しているケースが多く見られます。行政書士は依頼者の状況を丁寧にヒアリングし、どの書類で証明するのが最適かを判断します。

申請書類の作成と提出代行

要件確認が完了したら、実際の申請書類作成に入ります。神奈川県知事許可の場合、神奈川県県土整備局事業管理部建設業課が窓口となり、申請書類は20種類以上に及びます。

主な書類には以下があります。

  • 建設業許可申請書(様式第1号)
  • 工事経歴書(様式第2号)
  • 直前3年の各事業年度における工事施工金額(様式第3号)
  • 使用人数(様式第4号)
  • 誓約書(様式第6号)
  • 経営業務の管理責任者証明書(様式第7号)
  • 営業所技術者等証明書(様式第8号・旧 専任技術者証明書)
  • 実務経験証明書(様式第9号)
  • 指導監督的実務経験証明書(様式第10号)
  • 建設業法施行令第3条に規定する使用人の一覧表(様式第11号)
  • 許可申請者の調書(様式第12号)
  • 株主調書(様式第14号)
  • 財務諸表(貸借対照表・損益計算書など)
  • 営業の沿革(様式第20号)

これらの書類を建設業法および神奈川県の手引きに沿って正確に作成するには、専門知識が不可欠です。行政書士は書類作成のプロとして、記載漏れや誤記を防ぎ、審査をスムーズに通過できる書類を作成します。

また、申請書類の提出代行も行政書士の重要な業務です。書類の出し方(窓口か電子申請か)は神奈川県の案内で確かめてください。また、行政書士が代理人として提出することで、事業者は本業に専念できます。

許可取得後のアフターフォロー

建設業許可は取得して終わりではありません。許可取得後も以下の義務が発生します。

  • 毎事業年度終了後4ヶ月以内の決算変更届(事業年度報告)
  • 経営業務の管理責任者や営業所技術者の変更届(変更後2週間以内)
  • 商号・名称、資本金額、役員等の変更届(変更後30日以内)
  • 5年ごとの更新申請(有効期間満了日の30日前まで)

多くの行政書士事務所では、許可取得後のこれらの手続きについてもサポートを提供しています。特に決算変更届は毎年必要な手続きで、これを怠ると更新時に問題が生じます。全国の調査では、事業年度終了の届(決算変更届)の報酬は平均42,997円です。顧問契約で毎年の手続きをまとめて頼める事務所もあります。

無許可工事のリスクとコンプライアンス強化の重要性

建設業法違反による罰則と事業への影響

建設業法第3条では、建設業を営もうとする者は国土交通大臣または都道府県知事の許可を受けなければならないと定めています。この規定に違反して無許可で請負金額500万円以上(消費税込み。建築一式工事の場合は1,500万円以上、延べ面積150㎡未満の木造住宅の工事を除く)の工事を請け負った場合、3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金という重い刑事罰が科されます。

2025年9月、大阪・関西万博のタイ館の電気設備の工事を建設業許可なしで請け負ったとして、群馬県高崎市の建設会社が大阪府から30日の営業停止を受けました(2026年6月に書類送検・日本経済新聞ほか)。元請けにとっても、下請けの許可を確かめることの大切さがわかる出来事です。

無許可工事は刑事罰だけでなく、以下のような事業への深刻な影響をもたらします。

  • 取引先からの信用失墜:発注者や協力会社との取引停止
  • 入札参加資格の喪失:公共工事への参加機会の喪失
  • 既存の建設業許可の取消し:他業種で許可を持っていた場合もすべて取り消される可能性
  • 損害賠償請求のリスク:発注者から契約違反として損害賠償を請求される可能性

適正な許可取得と更新管理の徹底

神奈川県で建設業を営む事業者は、事業規模の拡大を見据えて早期に建設業許可を取得することをおすすめします。「今は500万円未満の工事しか受注していないから大丈夫」という考えは危険です。取引先からの信用という観点では、許可の有無は大きな判断材料になります。

また、許可取得後も有効期間(5年間)を正確に管理し、更新を忘れないことが重要です。更新の申請は有効期間が満了する日の30日前までに出す決まりで、満了日までに申請しないと許可は失効します(満了日までに申請していれば、処分が出るまで前の許可は有効です=建設業法第3条第4項)。失効後は新規申請として改めて手続きを行う必要があり、その間は許可業者としての工事受注ができなくなります。

行政書士と顧問契約を結んでいれば、更新時期の管理や必要書類の準備を計画的に進められます。コンプライアンス体制の整備は、事業の持続的成長には欠かせない要素です。

ICT活用による建設業の業務効率化と人材確保戦略

作業着とヘルメットの3人が内装の現場を見て回る
作業着とヘルメットの3人が内装の現場を見て回る(イメージ)

ドローン測量と若手人材不足への対応

建設業界では若手人材不足が深刻化しており、国土交通省の資料では建設業就業者のうち29歳以下は約1割にとどまっています。この課題に対応するため、ICT(情報通信技術)の活用が急速に進んでいます。

特に注目されているのがドローン測量です。現場の広さや条件によっては、従来より短い時間で測量できることがあります。大規模な造成工事や土木工事では、ドローン測量が使われることがあります。

ドローン測量のメリットは以下の通りです。

  • 作業時間の大幅な短縮:従来より短い時間で測量できることがある
  • 人員削減による人件費削減:少人数で高精度な測量が可能
  • 安全性の向上:危険な場所への立ち入りが不要
  • データの可視化:3Dモデル化により施主への説明が容易

ドローンを決められた空域(人口集中地区など)や決められた飛ばし方(目視外・夜間など)で飛ばす場合は、国土交通大臣の許可・承認が要ります(航空法第132条の85・第132条の86)。この申請手続きも行政書士の業務範囲に含まれるため、建設業許可とあわせて相談することができます。

資格取得支援制度の活用

建設業許可の要件である営業所技術者を確保するには、従業員の資格取得支援が有効です。全国の自治体では、建設業に従事する若手の資格取得を支援する補助金制度を設けているところがあります。

例えば、長野県安曇野市では、令和5年度(2023年度)には建設業従事者の資格取得費用を補助する制度を実施していました。神奈川県内でも、市町村レベルで同様の支援制度が今後拡大する可能性があります。

資格取得支援を行うことで、以下の効果が期待できます。

  • 営業所技術者の社内育成:外部から技術者を採用するより低コスト
  • 従業員の定着率向上:会社が成長を支援してくれるという実感
  • 複数業種の許可取得:多様な資格者がいれば事業領域を拡大可能
  • 若手採用の訴求力:「資格取得を支援します」は求人での強いアピールポイント

建設業許可を取得した後は、こうした人材育成とICT活用を組み合わせることで、人手不足時代でも競争力を維持できる体制を構築できます。

よくある質問

Q1. 神奈川県で建設業許可申請を行政書士に依頼した場合の費用相場は?

日本行政書士会連合会の全国の調査(令和7年度・消費税込み)では、法人の新規(知事許可)の報酬は平均151,341円・最も多い額 165,000円、法人の新規(大臣許可)は平均199,972円です。これに加えて、知事許可の手数料9万円(キャッシュレス決済か納付書で納めます)などの実費が必要になります。業種追加は平均80,899円、法人の更新(知事許可)は平均82,408円です。神奈川県の事務所の額は、見積もりで確かめてください。

Q2. 行政書士に依頼すると具体的にどこまでやってくれるのですか?

行政書士は許可要件の診断、必要書類のリストアップと取得指導、申請書類一式の作成、行政庁との事前相談、申請書の提出代行までを行います。経営業務管理責任者や営業所技術者の要件確認、確認資料の精査も含まれます。ただし、書類取得自体(登記簿謄本や納税証明書など)は依頼者側で行う場合が多いです。

Q3. 自分で申請するのと行政書士に依頼する場合、どちらが良いですか?

初めての申請や要件判断が難しい場合は行政書士への依頼を推奨します。書類不備による再提出や許可取得の遅延を防げるためです。ただし、更新申請で内容に変更がなく、過去に自社で申請経験がある場合は自社対応も可能です。時間的コストと専門家報酬を比較して判断すると良いでしょう。

Q4. 神奈川県の建設業許可申請にかかる期間はどのくらいですか?

神奈川県知事許可の場合、申請書類提出から許可通知まで約30日程度が標準処理期間です。ただし、書類準備期間として行政書士との打合せから申請まで1~2ヶ月程度必要になることが多いです。繁忙期や書類不備があるとさらに時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールが重要です。

Q5. 行政書士報酬以外にかかる実費にはどんなものがありますか?

主な実費は知事許可の新規の手数料9万円(キャッシュレス決済か納付書)、登記されていないことの証明書代(1通300円×役員数)、身分証明書代(本籍地の市区町村の手数料×役員数)です。大臣許可の場合は登録免許税15万円が必要になります。また、登記簿謄本や納税証明書の取得費用も別途かかります。

まとめ

机の上で厚い本をめくる手元
机の上で厚い本をめくる手元(イメージ)

神奈川県で建設業許可を取得する際、行政書士の報酬は全国の調査で法人の新規(知事許可)が平均 約15万円で、手数料9万円を足すと約24万円が目安です。行政書士は要件確認から書類作成、提出代行、許可取得後のフォローまで幅広くサポートし、本業に専念しながら確実な許可取得を実現できます。無許可工事は刑事罰や事業継続への深刻なリスクを伴うため、適正な許可取得とコンプライアンス体制の整備が不可欠です。さらに、依頼先は複数の行政書士事務所に相談し、報酬に含まれる業務の範囲と実費を比べて選ぶと安心です。

出典:建設業法(e-Gov 法令検索)・国土交通省「建設業の許可とは」(確認日 2026-09-28)・日本行政書士会連合会「令和7年度報酬額統計調査の結果」(全国・令和8年1月実施・確認日 2026-10-18)
この記事は一般的な情報をまとめたものです。法令や制度は変わることがあるため、最新の内容は公表元で確認し、個別の判断は窓口の役所や専門家(行政書士・社会保険労務士・税理士など)に相談してください。

工事を頼む先や協力会社を探すときは、神奈川県の建設業許可業者を業種別に調べられる神奈川県の建設会社一覧もお使いください。

取った許可の業種と番号は、元請や施主が会社のホームページでも確かめます。建設業のホームページに載せる物|許可・業種・施工事例・採用の書き方

登録しなくても​使えます:補助金の​締切​カレンダー⁠(PDF・CSV)・​見積書と​工程表の​ひな形⁠(Excel・Word)・​見学会の​チラシの​テンプレート⁠(PDF・Word)。

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この記事を書いた人

建設業許可(一般・特定)の新規取得・更新・業種追加から変更届・廃業届まで幅広い申請実務に精通した許可申請の専門家。国土交通省の法改正情報を継続的に追跡し、都道府県ごとの審査基準の違いや落とし穴を解説。経営事項審査(経審)・入札参加資格・財産的基礎要件の確認方法など、中小建設会社が直面する許可維持の課題に対応した情報を提供している。

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